黙々とペン入れ中。もうすぐ1/3に差しかかろうかという時に、愛用していたロットリングが逝かれまして、この忙しいときにメンテをすることに。いろいろ発見があったので、メモがてら書いておきます。
ロットリングは現在、3種類ありまして、インク詰め替え型の「イソグラフ」、カートリッジインクの「ラピッドグラフ」、使い捨ての「ラピッドライナー」が現行モデルです。愛用していたのが末っ子のラピッドライナー。メンテできない構造ですが、詰まりにくいのです(経験上)。しかし、突然描けなくなりました。インク切れか…。ちなみにラピッドライナー、国内ではかなり入手が困難になってます。ぴーんち。
で、仕方なしに詰まって放り出していたラピッドグラフの掃除を開始。ニブと呼ばれる軸を分解掃除するのは王道なんですが、掃除すると逆にインクがボタボタと止まらない鼻血のような症状によく陥ります(左の写真)。これが嫌でラピッドグラフを封印してたんですが…。
掃除しているときに、カートリッジ側面に穴が開いてることに気が付きました。下写真の根元側の矢印です。なるほど、インクが減った分、カートリッジに入る空気はここから吸ってるんですな。穴はギリギリと切ったねじ状の溝の一番根元にあり、スリーブ(外側のケース)を付けた状態では、ラビリンス構造の一番奥になります。ここからじんわりと空気を吸っていたのか。
スリーブを開けた時はインクでべっとりでした。ロットリングの鼻血は、どうやらこの空気穴が詰まってるのが原因の様子。手に持った時の熱でインクタンク内の空気が温まり、膨張してインクをボタボタと押し出しているみたいです。
そこで、ぐりぐりと、穴や溝を掃除したら…おお、直ったじゃないですか! いきなり快適に描けるようになりました。まるで新品。やっほう!
しかし、話はここで終らず。数日使ってると、掃除して復活したはずのラピッドグラフがまた鼻血状態に。おかしいなあ、と思ってまた分解。空気穴は大丈夫そう。中のほうが汚れてるのかと、ティッシュをカートリッジにぐりぐりと突っ込んだところ…
なんと。カートリッジの内側にもねじが切ってあったのです。つまり、スリーブとカートリッジの隙間をぐるぐると回った空気は、カートリッジの奥の穴から内側に入り、さらに今度はカートリッジとニブの間の隙間をぐるぐると回り、また先の方へ…あ、ニブの先っちょに空気穴があるじゃないですか!(ペン先の方の矢印参照) つまり、詰まってたのは空気穴じゃなくて、この長いラビリンス構造全体だったのです。これだけ長いと、ちょっとインクがねっとりしただけで呼吸できなくなっちゃうんだろうなあ。
というわけで、カートリッジの内側もティッシュでぐりぐりと掃除してやったところ、再び見事復活。おお、好調。目からうろこ。高校生のころからどうにも使いこなせなかったロットリングが、遥かなる時を経て、ようやく自分のものに。感激です。
…というか、さっさと詳しく調べればよかったのに。今まで何本無駄にしたか。今手元にあるやつは大事に使うつもりです。そのうち詰め替え型のイソグラフにも挑戦してみようかと思う今日この頃です。
