"98.09.24"Issue
ILMA-MRCの開発中マシン
塗装中のボディを一部公開
コーティングには新技術を導入か

 9月23日,ILMAモーターレースカンパニー(ILMA-MRC)は次期主力マシン「Calsonic Magnum」の開発中ボディーを公開した。


 実際に公開された機体は赤と黒,一部に焼鉄色を含む派手な塗装だった。97年にル・マンに参戦した日産自動車のR-390がベースとなっている。デカール類はILMA-MRC得意の曲面貼りが至る所にされている。クリアコーティングやランプ周りの処理はまだ行われておらず,裏面からの肉薄処理などのボディの軽量化も今後行われる

 Calsonic Magnumはその名称からブルーのボディと予想されていた。数ヶ月前にILMA-MRCはブルーのシャーシを新マシン用に購入した経緯もある。今回このような塗装になったのはカルソニック・スカイライン用のデカールが入手できなかったためではないかと見る向きも多い。  シャーシ購入問題に関して,同開発部長は「当時購入できるSuper1シャーシはブルーしかなかった。カルソニック・ブルーとは偶然の一致だ」としている。

 今回公開されたボディは1号機ザウバー・ソニックの旧シャーシに載せてあった。「新シャーシはボディに合わせた色に塗装される」(開発部長)という。

コーティング処理で新技術を実験
 今回の開発では,先日の奥多摩大会で技術展示がされたデカール+ラッカー厚塗り工程が試される予定だ。ILMA-MRCでは並行開発中のFord Escortのアクリルコーティングで劣化問題に直面しており(詳報は次回を予定),それを打開すべく新技術の実験に踏み切る構え。「もともとミニ四駆は実験場。チャレンジ精神でいろいろ取り入れる」と開発部隊の鼻息は荒い。

 もともと,Calsonic Magnumは第5回奥多摩大会にてデビューの予定だった。しかし,スケジュールに間に合わず,開発が現在も遅れている。ILMA-MRCが敢えて開発途中のマシンを公開した背景には,Magnumの開発停止の噂を牽制するねらいがあると見られている。