"99.02.22"Issue
オクタマ艦隊のSJ-10細部を大幅改修
ゴム回りなど老朽パーツを一新
エキマニも交換し,信頼性が大幅アップ

 オクタマ島に所属するオクタマ艦隊ではこの度,艦隊旗艦のSJ10の第二次改装を実施した。これは昨年秋に行われた第一次改装につづくもので,前回は外装板金部分の補修を中心とした改装が行われたが,今回は老朽化したパーツ類の交換を主とした改装工事が執り行われた。特にエキゾースト・マニホールドは老朽化のため亀裂が発生しており,その亀裂から機関室内に漏れた排気がそのまま艦橋に入り込み,艦橋内がガス室状態となっていたため,早急な対策が求められていた。

 今回の改装に当たり排気系一式と灯火のレンズ類,エンジンの点火系など54種類合計100点以上のパーツが部品廠に発注された(写真左および下)。しかしながら建造以来20年,同型艦の建造中止以来19年が経過しており,発注された部品のうち数点はすでに欠品となっていた。特に今回の改装工事の主目的となっていたエキゾーストマニホールドも欠品となっており,また,20年間尻に敷かれ続けていたシート類の交換も目論まれていたが,リアシート1個が補給されたのみですべて欠品になっており,今回の改装工事の行方に不安を投げかけるものであった。

 しかしながら,その他のパーツについては欠品が予想された幌や幌ドアなどの部品を始めゴム製の消耗度の高い部品などはほぼ問題なく入手。予定通り改装工事に着手することとなった。排気系もマニホールド以外すべてのパーツがそろい,また問題のマニホールド(写真下)も初代SJ10のパーツを使用することにより,排気系がすべて一新することになった。

 工事は21日早朝よりオクタマ基地に於いて着工され,補修部品のチェックに続き,排気管の耐熱塗料による再塗装,リアゲートの錆止塗料再塗装などの塗装工程,排気系の取り外しと作業がこなされた。

 午前の明るい日ざしの中,作業はセカンドマフラー,ファーストマフラーの取り外しまでは順調に進んだ。しかし,マニホールドの取り外しの段階で,固着したナットのため一時作業が中断するというハプニングが発生。固着しているだけでなく,錆のため角が落ち,メガネレンチでもトルクがかけられず,また場所の問題からラチェットのボックスも入らず,一時基地内は騒然としたムードに包まれた。

 最終的にはナットクラッカーによりナットは破壊,強制除去され,無事排気系は取り外されたが,日中のもっとも作業がしやすい時間帯に作業が中断したことは,その後の作業の進捗に大きな影響をおよぼした。その後は順調に作業が進み,新しい排気系との交換も無事終了した。またあわせて燃焼式ヒーターの排気系統も見直され更新された。

 午後になり雲行きが怪しくなりつつある中,方向指示機などの灯火のレンズが交換された(写真右)。これらも20年間に渡り使用されてきており,樹脂に白濁が発生していたためすべて新品に交換され,視認性が向上し安全性が高まった。また今回,点火系はプラグ,プラグコード,ポイントが交換されたが,とくにプラグはプラチナが用意され高性能化が図られている。

 夕方には,小雪がちらつくような天候になり,作業は終了されたが,本日着手できなかったリアゲートの交換,ウエザーストリップなどのゴム部分の交換,幌の張り替えなどは次週に予定されている。

 SJ-10は近隣諸島の中で最も船齢が高く,今後の運営方法が懸念されていた。だが,前回と今回の改装が完了すれば艦隊旗艦としての必要十分な能力を備えることとなり,これからも長期に渡る活躍が期待できそうだ。

(取材協力・オクタマ艦隊宣伝部)