"99.03.15"Issue
オクタマ旗艦SJの雪中試験
食う,寝ず,遊ぶで無事到着
鉄道撮影,蕎麦を食い,温泉三昧---------同行レポート・後半

 旗艦SJ-10の雪中航行テストに出発したオクタマ艦隊司令部は,2日目の未明に起きた点火系の不調を迅速な処理で乗り切り,予定を20分遅れて次なる目標へと再び北進を開始した。次なる目標は3月で廃線になる新潟交通所有の月潟〜東関屋の全線往復の視察乗車である。

早朝に鉄人が結集
 我々は2番電車を狙ったが,小雪降る早朝にもかかわらず,防寒着にカメラ,ビデオ,時刻表といった標準装備に身を固めた鉄人達が次々と結集。列車が来る頃には当然のように線路に降りる者すら現れた。しかし鉄道側は何もとがめる様子もなく,我々も線路下からの撮影に成功。廃線前鉄道の懐の深さを見せつける一幕となった。「てらじ」や「ときめき」といったマニア心をくすぐる駅名を次々通過し,終点へと到達した。

 復路にて往復割引券の存在を発見したり,ダイヤが合わずに現地で小一時間待つなどの小トラブルがあったものの,昼前には乗車駅に戻り,SJ-10は出航した。この頃には雪もやみ,絶景の雪景色の中,次なる目標へ向けて進んだが,ここへ来て食料調達が急務となった。

食糧補給で大ヒット!
 GPSの指定するルートを外れて商業域に航路を取り,走ること30分。SJ-10は航路筋の蕎麦屋に急遽寄港した。長年の経験を擁する旨い物探知機の反応は良好で,店は蕎麦かきを堂々とメニューに載せていた。

隊員は大しめじ天蕎麦,野菜天蕎麦,笹寿司,蕎麦かきなどを注文。予想は裏切らず,これが大当たりとなる。特に蕎麦が絶品で強烈なコシがあり,陽にかざすと透けるほどの練りの細かさを持っていた。食糧補給で予定外に時間をとられ,次なる目標の山田温泉へは全速航行を強いられる結果となった。

山田温泉で露天だっ!混浴だっ!
 山田温泉は艦隊司令部の標準寄港ポイントの1つになっており,通行禁止航路なども難なく回避して到着。露天風呂にて休息となった。露天はやや温度が低めなものの,景色の良さと混浴のため,隊員は心ゆくまで風景と温泉を堪能した。さらに温泉卵を食しすべての目標を達成。隊員は次回大人数での同温泉への進駐を誓い,新潟圏をあとにした。

関越航路で信頼性を確認
 SJ-10は再び温泉で大量に時間をロスし,帰りの関越航路は大混雑となった。高速巡航と低速を繰り返す厳しい航路だが,点火系の調子が戻ったSJは時速100Kmを軽く越える巡航を難なくこなし,冷却系周り信頼性の高さも証明した。最期にはATISによる交通情報の自動収集にも成功し,関越航路の絶望的な状況を隊員に伝えることに成功した。さらに,取り付け時に不調を訴えていたGPS車速センサーも自動調整が進み,位置測定精度が高くなるなど,思わぬ収穫もあり,実りの多いテストとなった。

 SJ-10の旗艦就役は少なくとも今期前半は続くと見られ,今後とも困難な任務が多く続くと見られる。だが,今回の航行試験を見る限り,機体およびメカニックが十分信頼に足ることは間違いなさそうだ。

(取材協力・オクタマ艦隊宣伝部)