"99.05.19"Issue
陸戦研が新規車両キット購入
初のガレージキットに挑戦
表面荒れの対策に苦戦は必死か

 ILMA島のミリタリー製作部門を司る陸戦研はこのほど,待望の新キット購入に踏み切った。購入したのは韓国コーリー社製のガレージキット「PANHARD VBL(パナールVBL,1万800円)」だ。パナール社はフランスのモータリゼーションの黎明期からの自動車メーカーで,現在はナゼか装甲車を中心とした軍事車両の製作を手がけている。VBLはそのパナール社製で,仏陸軍はもとより国連軍なども使用している小型装甲車だ。

 もともとVBLは情報が少なく,陸戦研も初期型に関する資料を持つ数点持つだけ。陸戦研は情報を,あわよくば現地のプラモデルを,という理由からフランス行きの希望を出していたほど。今回コーリー社製のガレージキット発売の情報が入るやいなや,全島一致で緊急予算の1万円の申請が受理されていた。

圧巻の高精度モールド
 ガレージキットはゴム型などで生成されるため,金型では抜けない微細なモールドがされていることが最大の売りだ。このキットも多分にもれず,ミシュラン製の強力なマッドタイヤをはじめとする強力なモールドが施されている。

 ただ,残念ながら,キャストの成分調整が甘く,上面装甲にかなりの荒れがある。モールドを消さずにこのあれだけをいかに修正するかが今回の出来を左右することは間違いなさそうだ。


 このほか,楽しみなのが大量に用意されているエッチングパーツだ。精度は十分だが,バックミラーの支柱など,一部形状に不満が残る部分があるので,こうした部分に関しては,別途金属素材から起こす必要が出てくると見られる。

 同キット購入に関して桜川重工では「美しいの一言,今から完成が楽しみだ」と高い評価をしている。成型に関する専門家のミッチー氏も「型の精度は一級品」と太鼓判を押している。

 ILMA島全体で見てもキャストに関する作業はここ8年ほど行われておらず,予期せぬトラブルなどが発生する可能性は高い。陸戦研も「長期になるとは思うが,腰を据えて作業を進めたい」と慎重な態度で臨んでいる。

 なお,ILMA_Expressでは同車両の進捗について,随時情報提供を行く予定だ。