"99.09.03"Issue

ILMA-MRC,PED-ROD製作開始
基本パーツほぼ揃う
モックアップで早くも弱点が露呈

 ILMA島に本拠地を置くレース団体「ILMA-MRC」は9月,製作中のPED-RODの試作フレームを公開した。PED-RODはペットボトルロケットと同じ原理で推進する自動車模型。フロントのステアリングをラジコンで操舵でき,最大時速70km程度で走行する。

 今回,ILMA-MRCで制作しているのは1リットルのペットボトルを使用したタイプ。1リットルの炭酸飲料ボトルは市場に出回る種類が大変少なく,同ボトルは8月15日の某マーケットで裏取引を行われたほど珍しいものだ。ILMA-MRCではすでに予備を含む2本を用意している。

 シャシーはオール自作で,2本のアルミフレームに1mm厚のアルミ板を接合して組み立てられる。フロントとリアには京商製ラジコン用のフロントナックルパーツが流用される。構造的には前後ともに操舵が可能だが,実際には後輪はアジャストロッドを仲介してボディに固定される見通し。

 同車両は強度を増すためにアルミフレームの間隔が比較的狭い。そのため,フロントにサスペンション機構を組み込むスペースを失っているという問題が発生している。最初ILMA-MRCで用意したサスキットはFR車用だったため,サスアームが長く,フレーム近辺に収めることが出来ない上,実購入のために寸法が不明のボディのために,サスキットを仮設置することすら出来ていない。

 現在,ILMA-MRCでは対策として,タミヤのFFシャシー用のサスキットの購入,もしくはサスペンション機構の排除の2方向で製作を検討している。操舵輪の安定という面ではサスキットは有効だが,逆に排除することによる軽量化のメリットも大きい。サスキットはアーム類は千円程度で購入できるものの,ショックとスプリングを備えるとなるとそれだけで数千円規模の出費となる見通しだ。

 サスキットを搭載しない場合,ダンパー効果の高いバギー用の厚手のタイヤを搭載することも初期段階では計画されていた。キャンバー角を大きく取り,細身のタイヤで抵抗を減らすというものだ。右図は当時のラフスケッチ。予算を絞られた中での開発とあって,ILMA-MRCは今後も難しい舵取りを迫られることになりそうだ。