"99.09.28"Issue

ILMA島初のサミット開催さる
議員10名が各地より列席
蒸気機関車,珍車,焼肉に全員が大満足

 ILMA国際会議場主催の初のOFF会が開催された。開催場所はオクタマ艦隊司令官あいば氏が所属の「羅須地人鉄道協会」が鉄道を敷設している成田ゆめ牧場。ここであいば氏のレクチャーのもと,実際に蒸気機関車の運転を体験してしまおう,という会議場でのノリをそのまま現実化する壮大な計画となった。

 午前6時,ILMA会議場議長のおかちん氏とあいば氏が都内某P.A.にて合流。そこからジムニー2台のランデブー走行を開始,途中空白の1時間を除けば道路は順調で,9時前に現地入りに成功した。走行中,しない氏から入電。飛行機は無事に飛ぶとのこと。台風はすでに過ぎ去っており,久々の晴天となりつつあった。

午後1時過ぎに昇圧が完了
 ゆめ牧場では羅須のメンバーの方々がすでに前日から現場入りしており,6号機のレストア作業が早速始まっていた。T本氏が見事に操作するクレーンにて豪快に吊られ,動輪と台枠を接合する作業が手際よく行われ,それと平行して今回の主役となる3号機の昇圧作業が開始された。

 昇圧とは蒸気機関車の動力源となる蒸気の圧力を上げる作業だ。釜の底に丸めた新聞紙を並べ,火をつけると同時に薪をくべ,十分熱が回ったところにさらに石炭をくべていく。今回,昇圧作業をおかちん氏が初めて担当。日頃の焚火訓練とあいば氏の的確なアドバイスにより,無事に所定の6Kgに達した。

霜降り松坂牛で乾杯
 集合予定の12時を1時間近く回ってしまったため,第1の出し物は焼肉パーティとなった。羅須の機関庫の屋根の下,機関車に囲まれてのパーティが開始された。三十朗氏の奥方の活躍で手早い準備が行われ,鉄板の上には主役となるKI−CHI氏が仕入れてきた松坂牛が広げられた。端切れの部分を安く大量に仕入れるという荒業で,極上の肉をわしゃわしゃと頬張る贅沢に皆喝采。だが,その後ろで羅須のメンバーの方々が3号機の編成がすでに始まっていたのだ。メインイベントの始まりである。

夏空の下,フラットカーに寝そべる
 当日は観光客相手のディーゼルカーによる営業運転が行われているため,我々の蒸気機関車はその合間を見て本線に入った。3号機の後ろに大型のフラットカーを連結し,全員で足を投げ出して空を仰ぐ。台風がプレゼントしてくれた季節はずれの夏空の下,子供達の羨望のまなざしを浴びながら,台の大人がごろごろとする列車はゆっくりと本線に入った。

 ループ線唯一のホームを過ぎ,ピンク色のコスモスがちらほら咲き始めた草の中に出た頃には一同の顔はぐにゃぐにゃににやけていた。今年最後の入道雲が立ち上がる青い空に薄灰色の煙を残しつつ汽車はゆっくりと走った。そして2周目はあいば氏自ら運転を行い,至福の時間が過ぎていった。

運転講習で三十朗氏,大活躍
 3号機が保線区に入り,ディーゼルカーの102号機を本線に入れると,念願の講習会が始まった。ディーゼルカーは前後進のギア,切-ハイドロ-直結のトルコン,スロットルの3つが基本操作となる。2人ずつ乗り込み,さらにあいば教官がついて一人1/2周づつ運転をする。それでもかなり時間がかかるが,待っている方もこれまた松坂牛を混ぜ込んだ豪気な焼きそばを頬張るという幸せ状態なため,文句は出なかった。

 最後に三十朗夫妻が乗り込み,運転を行ったが,営業列車の合間に車両の入れ替えが必要となった。「なんでも運転手」の異名を持つ三十朗氏はすでにすっかり操作になれていたため,あいば氏の指示のもと,引込み線を自在に走り回る三十朗氏の雄姿が見られた。

 そして,ダメもとでお願いしてみた結果,なんと蒸気機関車の体験運転にもOKが出た。営業運転が終わったあと,直線区間での往復のみではあったが,実際にレギュレーターを操作して力強く走りだす機関車に一同は感激した。始動時にはトルクが必要なため,大きくスロットルを開くが,あとはじわりとしめてよい。だが,加減は難しく,怪しげなダッシュをする新米運転手も現れ,機関庫は爆笑の渦となった。

珍車中の珍車,登場
 午後になり,一台の見慣れない車が現れた。フィアット・カンパニョーラである。実動する車は国内では数台もないと思われるこの車は羅須の代表であるT田氏の所有する車だ。日本のフィアットオーナーの中心的存在でもあり,同車も自らレストアされたという。四駆乗り連中は早速下を覗き込み,感嘆。そしてこれまた皆で車に乗り込み,牧場の外周を走行した。ミッションはかなり気を使いそうな感じだが,T田氏は流麗なダブルクラッチで見事にシフトを操作。午後の陽射しに映える草むらに続く轍をカンパニョーラはトルクに溢れる力強い走りを披露してくれた。

 そして例により何でも乗りの三十朗氏が運転に挑戦。エンスト,ギア鳴かせもなく,これまた見事に走りきった。



第2会場は物自慢大会に
 日も暮れかけた頃,羅須の面々に御礼を言って,ILMA議員団はまきば線を後にし,第2会場となる駐車場へと向かった。お客が引けた駐車場にはおかちん氏のJA-71を基点に編成された艦隊がぽっこりと残されており,車の陰に隠れて怪しいグッズの自慢大会となった。

 まず登場したのが,しない氏がたっけん氏ともども製作中のPED-RODだ。後退翼機を思わせる流麗なシャーシはほとんどカーボン製。一輪のフロントにはダンパーが内蔵され,アンプとバッテリーのマウントも完了していた。一方おかちん氏のPET-RODは依然モックアップ状態。完成が期待される。

 そして各種プラモデル,エアガンへと自慢大会はエスカレートし,しきしま氏所有のPSG-1,黒土龍氏所有のコルトSAAキャバルリーはスケルトンストック付きで登場だ。おかちん氏も愛銃ベレッタ92FSを持参した。

 さらに各人の車自慢となり,三十朗氏はKI−CHI氏のSuper7に。本日4度目の何でも乗りは,誰も居ない広大な駐車場で爆音を轟かせながらループを描いていた。

 この時点ですでに午後7時近く。すでに日はとっぷりと暮れ,ヘッドライトに虫が集まり始め,これ以上の活動は不可能となった。そして最後に「次は冬コミで」という共同宣言を採択して閉幕。議員団の面々は貴重な体験を胸に,貴重な肉を腹に詰め,それぞれの家路へと向かったのであった。


●おまけ●SJ-10でヒール&トゥ
 昇圧の作業終了と前後し,おかちん氏はあいば氏のSJ-10を駆って買い出しへと向かった。道路の見通しのよさとオーナーの目が光っていないこともあり,おかちん氏は初のSJ本気運転を敢行。自前のJA-71ではペダル配置の関係で不可能だったヒール&トゥーを試してみた。結果は上々で,SJは3速>2速>1速を見事にシンクロさせ,実に滑らかなシフトダウンを見せた。ちなみにSJは吹け上がりが非常によい2ストエンジンのため,ドライバーの満足感以外の部分では何の効果も無いことはあいば氏がすでに実証している。

●おまけ●突如出現!幻の第3会場
 解散後,しない氏を乗せたおかちん氏のJA-71は途中のコンビニでしきしま氏のセラとばったり再会。編隊走行で都内へと向かった。しかし,あいにくの渋滞が続き,幕張P.A.で渋滞をやり過ごすことに決定。スケッチブックなどを持ち寄り,漫画談義となった。しきしま氏,しない氏両名はおかちん氏が昔からやってるSF同人誌「NUEN」の古くからの読者。描きっ放しの予告編漫画の行方などにするどい突っ込みが入ったり,本編で語られなかった裏設定話などに花が咲いた。