PetBottleRokcet大会に向け
水面下にて会場整備続く
新会場の設営場所にメド。"風が吹く"ビーチに
 ILMA島のビーチに設けられたペットボトルロケット式住民登録所ではこのほど,次回大会に向けた会場の場所にメドを付けた。

 新会場は入り江の先の風の吹く場所。従来の会場と違い,記録を狙う打ち上げには風の影響を考慮に加える必要がある。発射の基本条件は全く変わらず,無風時には全く旧会場と同じ条件となる。風はロケットの揚力や空気抵抗に影響を与えるため,やり方次第では飛距離を大幅に伸ばすことも可能になるという。下の図は新会場で取られた飛行データのサンプルだ。


 すでに新会場となる試験ビーチでは,風の観測に成功している。風の方向は追い風,向かい風の2種類で,ILMA島の天候に合わせてリアルタイムに変化しているという。

 今回の新会場に合わせてロケットの種類も増える見込みだ。従来は固定だった打ち上げ枠をリニアに増設できる構造となったため,随時ロケットやボトルの追加が可能となった。ロケットの性能も多様化し,追い風向き,向かい風向き,といったロケットごとの特性が出てくると見られる。

 住民登録所が抱える最大の問題は会場の飾り付けだ。前会場との違いを強調するために強化を図りたいとしているが,作業量自体が多いのと,3D表示でのトラブルがネックとなっている。

 従来,3D表示には米メタクリエイションズ社のmetastreamと呼ばれるプラグインが使われていた。同プラグインは新バージョンとなり,Macitoshでの3D表示が可能になった。だが,その半面,Internet Explorerでの表示に複雑なオブジェクト指定が必要となる事が判明した。

 住民登録所では,同問題を解決すべく,改良に明け暮れている。現在HTML上でのIEにおける3D表示にようやくメドがたった状態だ。

 だが,開場が遅れている最大の原因はILMA島の天候にある。今月はILMA島始まって以来の悪天候に見回れており,通常の台風の他に,中心気圧差が従来の5倍という超大型台風が同時に上陸することが確実になったためだ。ILMA島では全勢力をもって警戒にあたっており,11月いっぱいは予断を許さない状況となっている。

 住民登録所では,警戒の合間を縫って,現行のロケットだけでも新ビーチへの移行ができないかどうか,検討しているという。